東日本大震災が起きた2011年の春、情報番組の取材で被災地へ。
宮城県でボランティアの“いろは”を伝える内容だったが、
僕たちスタッフも室内の泥かき、仮設住宅への引越しの手伝い、
思い出の写真の洗浄など様々な経験させてもらった。

あれから11年。
震災を11歳の子どもたちに伝える番組を担当させてもらうことに。
その一環で、福島県へ。
僕自身も11年ぶりの被災地…そこで思ったのは「復興、まだ全然進んでないじゃん」
きれいに整地はされていても建物は建たず、
福島第一原発の影響で住めない地域、入れない場所、
当時のまま崩れた家屋、あの時間で止まった時計など、そのまま残っていた。

県の人から情報を集める。
地元の方に話を聞く。
すると、「こうやってテレビで現状を知ってもらえて嬉しい」と明るい声。

伝えることの大切さ。
入社して20年以上、まあまあハッとさせられた。
そういう仕事についていることを改めて実感する。
テレビでやれることは、まだまだある。